初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~

入社して半年以上、玲奈にはずって意地悪されてきた。
私はジッと我慢をしてきたつもり。
でも、もう限界。

「もういいですか?」
わざとらしくその場を離れようとする玲奈。

絶対に、絶対に許せない。
この数ヶ月の苦労を、私だけじゃないみんなの努力を無駄にするなんて、

「上島さん」
私の声に、
「何ですか」と振り返った瞬間、

パッシン。

豪快に玲奈の頬が音をたてた。