初恋 ~頑張る女子と俺様上司の攻防戦~

母さんから連絡があったってことは、私が辞表を出したことも知っていて当然。
考えれば分かることなんだけれど。

「あんなに入りたがっていた会社だったはずよね」
「う、うん」
その通りです。

「未来」
幼稚園から大学までずっと一緒に育ってきた私の誰よりも信頼する友人虹子が、真っ直ぐに見つめている。

はぁー。
話さないわけにはいかないか。