_______そこにいたのは




きれいなんかじゃ表せないほど


顔の整った男の人だった




容姿端麗とはまさにこの人のために作られたのだろうと思ってしまうほどだ


男性に対してこんなことを思ったのは初めてだ





不思議と私の体は震えなかった

人間離れしている顔だからなのか?


いやそんなことはあり得ない





この男が醸し出す独特な雰囲気がなぜだか私を安心させた



強く、周りを威圧するような圧倒的なオーラ
近づくことすら安易にはできないけれど、そのどこかにかすかに優しさを感じる








するとその男は「華恋」と一言だけ言い、私に近づいてきた



私はその男の瞳に吸い込まれるようにじっと見つめた



なぜかそらせなかった



なんてきれいな瞳なんだろう....



穢れを知らない目


私とは大違いだ....
こんな汚い私とは




彼は私が寝ているベッドに近づき、「華恋」ともう一度よんだ