嘘と心と愛してる。



時間は知らない間に過ぎていく。
まだ朝になって欲しくないと心の底から願うが、私の願いは関係ないと秒針は止まってはくれない。

「美波ちゃん、次はいつ会える?」
「今日の夜。」

なぜこんなことを言ってしまったのだろう。
夜はまだ続いて欲しいけれど、この関係を続けることには意味はない。
無駄な接触は疲れる。
傷つくことは絶対に嫌だし、傷つけることも嫌。

「じゃあ、20時に駅前で待ち合わせをしよう。誰かにナンパされても付いて行ったらダメだよ。」
「うん。大丈夫。」

約束をしてしまった。
どうしてこんなことになってしまったのだろう。
自分の選択なのに本当の自分の気持ちがわからない。
玲華とジュンくんがうまくいけばいいと思っていただけなのに。
そんな複雑な気持ちを抱えながら、太陽の光が照らす日常に帰った。