「乾杯しようか!」
ヒロくんがそう言うと私と玲華とヒロくんはテキーラを持って乾杯をした。ジュンくんはお酒があまり好きではないらしく、今回は飲まない様だった。
「連絡先交換しよ!」
ヒロくんがそう言うと私は少しためらったが、もしかしたらいい人かもしれないし変な人だったら連絡先を消してしまえばいいと思い交換することにした。
それからは踊ったり他愛もない会話をしつつ、ヒロくんに手を引かれてダンスフロアで踊った。
日頃のストレスもお酒とダンスでかき消すようにひたすらに。
こうしている間にも玲華とジュンくんの二人がどうなっているか気になって、チラチラ目配せをしていた。
何とも言えない距離感で二人は目を合わすこともなく会話を続けていた。するとそれを察したのかヒロくんがもう一回みんなで乾杯しようかと提案。
丁度、テキーラガールのお姉さんが通ったので今度は4杯テキーラを注文した。
相変わらずジュンくんは飲みたくないと渋ったが、テキーラガールのお姉さんの方が一枚上手だった。
