PM7:00
この季節はすぐに外が暗くなる。

ついさっき
真美が男の子に呼ばれた・・
きっと告られるのだろう

先に帰っていいよって言われたので
部活で疲れはてた体で
一人帰ることにした。

他の皆は、男女どちらもまだ部室で騒いでる。

校門を出ようとしたとき

「おーい。まーり」

聞き覚えのある男の声がした。
私が振り返ると
暗くてよく見えないけど
猛ダッシュで走ってくることはわかった。

だんだん近くなっていくうちに
誰だかわかってきた
優輝だ。

彼は私の目の前に立ち
頭に手をおいて
私の目線に合わせて
フーと一息おいて話した。

「今帰るんだろ?一緒に途中まで帰ろうぜ?」

「え?」

「女の子一人じゃ危険だろ?真理は背がちっさいから小学生かと思われて誘拐されるんじゃないかと思って」

これでも私は160cm
彼が私よりデカイだけで
彼は180cm

私は少し意地になって言った。

「お前がデカすぎなんだってば。それに一人で私は帰れるもん」

本当は一緒に帰りたい
のに私は意地になってしまった。

私は一人、歩きだした。

彼は私のあとをついてきてた。

「あー。ごめんごめん。もう、小学生なんていわないから-。な?一緒に帰ろう?」

私はこのとき
すごくうれしかったんだ。

「勝手にすれば-」
私は笑いながら言った。

「こんにゃろー。真理のくせに偉そうだな」

「そう、私は偉いの!!」

そんなやり取りをしながら私は思った・・・・・




あなたを好きになっても

いいですか?

あなたのことを見つめてもいいですか?


「お!!真理。上みてみろよ!」

言われるままに私は空を見た

「うわー。きれい」

キラキラ輝く星が
降ってくるみたいに
たくさんたくさん
数えきれない
ほど
あった。