「行ってきます。お母さん、お父さん。」

「もう!しゃんとしなさい!頑張ってね!」

「気をつけて行くんだぞ?弁当は?忘れ物は?」

過保護な両親に手を振って、私は自転車をこぐ。

転入から1週間、だいぶこの道にも慣れてきた。緑の多いこの町はとても住みやすい。

空気もとても綺麗で、自転車に乗りながら風に吹かれるのはなんとも爽快だった。