第46話「共闘」
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セリムと騎士団員、そしてミツキは、コメットの洞窟に潜入を開始した。
作戦通り、他の騎士団員が先にトンネルへと突入した。すると、トンネル前を警備していた数人のコメットと戦闘が開始されると、中からも多数の兵士がぞろぞろと出てきたのだ。
あっという間に多数のコメットとの戦闘になり、騎士団員は一気に苦しい戦いになっていた。戦力は、セリムとミツキに劣るがそれでも精鋭揃いだ。簡単に負けるはずはないが、相手はチャロアイトの民だ。魔法を使う者も多いのだ。
突然光に纏われると、そこから思いもしないものに襲われるのだ。ミツキはその様子を驚いた様子で見ていた。けれど、対応している団員は冷静に対応し、それを避けていた。
「………あいつらすごいな。魔法への適応があるのか。」
「あの者達は、昔からいる騎士団員だ。チャロアイトへの護衛などで、魔法への戦い方を学んでいる。」
「そうか………あいつらは、対魔法の宝石は持っているのか?」
「あれは高価な物だと言っただろう。……持っているはずはない。」
「………そうか。」
ミツキは、小さく返事をしながら草影から見守っていた。
多くの敵が戦闘に入ったのを見た後、セリムとミツキは反対側から、誰にも見つからずトンネル内に潜入する事が出来た。それは、戦いながら戦闘の場所を意識的にずらしてくれた騎士団員のおかげだった。心中で感謝の意を伝えながら、ミツキはコメットの領地に入った。