この何気ない会話ですら僕は幸せを感じる。

模写が終わった鉛筆だけで描いたはずだが何故かうっすらと色が見える。

「終わったよ」

「見せて見せて!」

彼女の顔色を伺いつつ不安で押しつぶされそうになる。

「全然上手いよ!美化し過ぎね(笑」

「そんなことないよ(笑」僕にはそう見えたのだから。