少しすると、 電車がぐらりと 大きくゆれた。 その時、 勘吉の頭に大量にかかった ワックスが 隣で立っていた おじさんの肩に落ちてしまった。 「おい君!!」 おじさんは ものすごい勢いで怒り出し、 ワックスを指でふきとった。 ―――――――――――