友達は私たちに気を利かせたのか、 勘吉が恥ずかしかったのか、 「じゃぁ、先に行ってるね。」 と、ホームの 奥のほうへと進んでいった。 残された私たちは、 別に一緒にいく約束を していたわけでもないのに 二人とも無言で、 昨日と同じ場所で 電車が来るのを 待った。 三分ぐらい待つと 電車が到着し、 超満員の車内へ 二人で入っていった。 ―――――――――――