電車の窓にうつる私は 口のまわりにマヨネーズを べったりつけた、 まぬけな姿だった。 彼はそんな私の顔をみて 「ついてんぞ。」 優しくわたしの口の まわりについたマヨを 人差し指でふきとってくれた。 そして彼は そのまま自分の口へと運んだ。 「あ、ありがとう。」 顔を上げられない。 「俺の名前は勘吉。 帝丹高校の三年だ。 よろしくな。」 「あ。うん。 よろしくお願いします。」 ―――――――――――