ゴローに後を任せて、刑事さんと2人でヒロコの仏壇の前に座る。
「もう捜査は打ち切ったんじゃないんですか?」
「・・いえ・・縮小しただけで・・。」
「そんな建前はいいんですよ。
俺もあいつらと一緒であんまり頭良くないけど、あんた達の方便ぐらい分かる。」
「・・すみません・・・。」
刑事さんが何かを隠しているのはなんとなく分かっていた。
機械的にこっちを突き放した冷静メガネと違って、
この人は・・いつも唇を噛み締めていた。
「桐谷さん・・全てお話しします・・。
その上で・・ご協力頂きたい事があるんです。」
「・・・・・・・・・。」
現場に残された車の破損部品から、
車種を特定した。
そして車当たり捜査を開始した。
ここまでは俺達に教えてくれていた通りだった。