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「暇だ・・・・・・・。」


時計を見ると、昼休憩が終わってまだ1時間しか経っていなかった。


感覚的にはもう夕方になっていても良かったので、思わずポツリとそう呟いてしまう。



「小西君よ。“暇”っていうのはそれだけ“良い事”ってことなんだぞ。」


「まぁそりゃそうですけど・・。
真田さんは何やってるですか?」


隣の席に座る先輩・・そして相棒の真田ダイゴさんを見ると、

何やらスマホをじっと見ながら腕を組んでいる様子だった。



「甥っ子が“助けてくれ”って言ってきたから俺もインストールしたんだけど・・。」


真田さんがスマホを右手に取って画面を見せてくれる。