「おう!帰ったか!

お・・アズサ~。またメロンソーダ買ってもらったのか?」


「うん!お父ちゃんにも一口あげるよ!」


「お父ちゃんはそれよりも~~っと美味しいこいつを飲んでるから大丈夫だ!」


「えー!?アズサも飲みたーい!」


「ガハハハ!ちょっとだけだぞ~!」



“ゴツン!”


「子供にビール飲ます馬鹿がどこにいるんだいまったく。」




物心ついた時からの記憶、
私の家にはたくさんの男の人達がいた。


お母ちゃんに殴られるお父ちゃんの様子を見て、いつもそこには大笑いが起きて・・


その騒がしさにつられ、
私も自然と楽しい気分になり、

ビールを飲む大人達に混じって、メロンソーダで酔っ払い気分を味わっていた。