涙のち、銃声



「凛子ちゃんには村山を殺害する動機が無い。

タク坊が実の娘を殺人者にさせるわけない。

聞き込みから分かった彼の性格だったら、自らの手で村山を殺すはず。


辻褄が合う残された可能性は、
橘凛子=桐谷アズサ。」


「動くなアズサ!!」


真田さんと話すアズサの右手が僅かに動いた。すぐにそれに反応して怒声をあげる。





「アズサちゃん。
ここには北大路署長も川辺さんもいない。

その銃を下ろしてくれないか?
今なら見なかったことにできる。

・・・・これ以上罪を重ねるな。」


「・・・・・・・・・。」


「・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・。」



「・・あなた達が大石を逮捕していれば、

お父ちゃんやゴローちゃん、
みんなまで死ぬ事は無かった。

・・・あなた達が見せかけの正義を振りかざさなければ・・・

お父ちゃんやタク坊があそこまで追い詰められる事は無かった!!」


「・・・・・・・・・・・・。」


「お母ちゃんの命を・・・・みんなの命を弄んだ人間は全員殺す・・・・!」