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「はぁ?」


「この記事に写ってる犯人グループの中にいない、

昔あそこに住んでた桐谷さんのお家に出入りしてた人はいる?」


「・・・・はぁ?」


「ですから!こ・こ!

襲撃事件に参加しなかった従業員を今俺探してるの!」


「孫の年齢かい?来年小学生じゃよ。」


「じゃあランドセル買ってあげないとね・・って違う!!」

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「ここの保育所に勤務して何年ですか?」


「もう30年になるよ!

ここら辺の子供達はみーんなアタシが面倒見たんだから。」


「じゃあ桐谷アズサは覚えてますか?

大石市長襲撃事件を起こした桐谷ダイチの娘です。」


「あぁ・・アズサちゃんね・・。

うん、元気いっぱいの良い子だったから覚えてるよ。」


「アズサのお迎えっていつも母親でしたか?

誰か・・お母さん以外の男が迎えに来た事とかは・・?」


「・・・・・あぁ!そういえばイカツイお兄さんがたまに来てたね。

アタシも怖かったんだよ~。」


「!?その男の名前は分かりますか・・?」


「確か・・・ジローだったかゴローだったか・・。」


「“タク坊”ではないですか?」


「いや、それは違うと思う。
「―」がついてたはずだよ。

アズサちゃんも「ちゃん」付けして呼んでたから。」

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