「「「「「セーフ」」」」」
いつもの光景だが、走るなら早く起きた方がいいと思う。
さすが、馬鹿な学校だ。この1年間気づかないんだから。
「おはよー！」
こうやって、バカっぽく教室に入ってくるのは私の兄であり担任の黒田涼だ。って言っても私は、養子で血の繋がりはない。
今日と同じように、明日も、いつもの授業で、いつもの昼休みが過ぎていく...はずだった。
帰りの会も終わったし、帰るか
だけど、本読み切っちゃったし、続編借りに図書室行こっかな！この後は、榎並コーポレーションの会議に出て、新しいプロジェクトの内容決めなきゃ！
えっとーー、あった！！
でも、司書さんがいないから少しだけ読んで待つか。
ふと、窓の方から暖かい風がふいた、その中には桜が舞っていた。
私が死のうと思ったのも春だったっけ。