「お話し中でしたので、お声をかけることが出来ませんでした。申し訳ございません。」

「いえ…此方こそすみませんでした。」

しばしの沈黙

「ふわぁ…ネム」

「…寝るなよ…絶対!」

「話し、始める…」

と結が言うと、騒がしかった空間が一気に結へと向く。

「まさか当時の天敵がレイの父親とは知らず、いつもみたいに脅したんだけど、あっさりと引いたのはその人が初めてだったわけで正直驚いたのが今でも憶えてる…」

「どんだけ、敵がいたんですか…?!」

「知らん…中には私が敵と認識されてない奴もいたんじゃない…?一々数えてないし憶えてない。」

「はぁ…良い意味で貴女に尊敬します」

「族に入ってる奴に言われても困る。」