こうやって少しずつ前に進んでいけばいいよね。だっていきなり俊也さんのことを忘れるのは無理だもの。
まずは婚活パーティーに参加することから始めよう。
週明けの月曜日、出掛ける準備を済ませて家政婦さんが用意してくれた朝食を食べていると、お父さんが切り出した。
「芽衣、ちょっといいか」
「うん、どうしたの?」
食べる手を止めて尋ねると、なぜかお母さんと顔を見合わせた。
「実は芽衣に会いたいという男性がいるんだが……」
「えっ……」
それはつまり、お見合いってこと、だよね?
驚き固まる私にお母さんが言う。
「私も何度かお会いしたことがありますが、とても素敵な人です。……一度お会いしてみたらどうですか?」
そう言われても「はい」とは言えない。
たしかにお見合いの話をされていた。でもまだ先のことだとばかり思っていたから。
すると話を聞いていたお兄ちゃんが助け船を出してくれた。
「父さんも母さんも急すぎ。芽衣が困っているだろ?」
するとふたりは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「そうね、ごめんなさい芽衣さん」
「悪かった。……だが、芽衣に会いたいという男性がいることを覚えておいてくれ」
まずは婚活パーティーに参加することから始めよう。
週明けの月曜日、出掛ける準備を済ませて家政婦さんが用意してくれた朝食を食べていると、お父さんが切り出した。
「芽衣、ちょっといいか」
「うん、どうしたの?」
食べる手を止めて尋ねると、なぜかお母さんと顔を見合わせた。
「実は芽衣に会いたいという男性がいるんだが……」
「えっ……」
それはつまり、お見合いってこと、だよね?
驚き固まる私にお母さんが言う。
「私も何度かお会いしたことがありますが、とても素敵な人です。……一度お会いしてみたらどうですか?」
そう言われても「はい」とは言えない。
たしかにお見合いの話をされていた。でもまだ先のことだとばかり思っていたから。
すると話を聞いていたお兄ちゃんが助け船を出してくれた。
「父さんも母さんも急すぎ。芽衣が困っているだろ?」
するとふたりは申し訳なさそうに眉尻を下げた。
「そうね、ごめんなさい芽衣さん」
「悪かった。……だが、芽衣に会いたいという男性がいることを覚えておいてくれ」