胸元を押さえながら抗議をすると、彼は「ごめん」なんて言いながら全然反省している様子が見られない。
ジロリと睨んでいると、私の目の前にやってきた。
初めて見る門脇部長の私服姿に、視線が釘づけになる。
薄いトレーナーの上に襟つきのストライプ柄のシャツを羽織り、黒のチノパン姿。スーツ姿しか見たことがなかったから、なんかちょっと新鮮。
まじまじと眺めていると、珍しく彼はどこか不安げに聞いてきた。
「やっぱりスーツで来るべきだったか?」
「えっ? いいえ、そんなっ……! 全然大丈夫です! 父も堅苦しく構えずに来てほしいと言っていたので」
慌てて伝えると、門脇部長はホッとした顔を見せた。そして今度は彼が私をジーッと見つめてくる。
「……あの?」
視線に耐えられなくて声を上げると、門脇部長はまた満面の笑みを浮かべ、いきなり私の手を取った。
「芽衣ちゃんの私服、初めて見たけど可愛いな。清楚な服が特に似合う」
「……っ!」
さらりと恥ずかしいことを言いながら、門脇部長は私の手を握り歩き出した。
「ちょ、ちょっと門脇部長!?」
ジロリと睨んでいると、私の目の前にやってきた。
初めて見る門脇部長の私服姿に、視線が釘づけになる。
薄いトレーナーの上に襟つきのストライプ柄のシャツを羽織り、黒のチノパン姿。スーツ姿しか見たことがなかったから、なんかちょっと新鮮。
まじまじと眺めていると、珍しく彼はどこか不安げに聞いてきた。
「やっぱりスーツで来るべきだったか?」
「えっ? いいえ、そんなっ……! 全然大丈夫です! 父も堅苦しく構えずに来てほしいと言っていたので」
慌てて伝えると、門脇部長はホッとした顔を見せた。そして今度は彼が私をジーッと見つめてくる。
「……あの?」
視線に耐えられなくて声を上げると、門脇部長はまた満面の笑みを浮かべ、いきなり私の手を取った。
「芽衣ちゃんの私服、初めて見たけど可愛いな。清楚な服が特に似合う」
「……っ!」
さらりと恥ずかしいことを言いながら、門脇部長は私の手を握り歩き出した。
「ちょ、ちょっと門脇部長!?」



