ーガチャ アゲハさんが部屋に戻ってきて、我に返る。 ヤダな。 この子達といると、イチくんを思い出しちゃう。 アゲハさんは私の前に座ると、慣れた手つきで包帯を巻いてくれた。 右足が終わって、アゲハさんが立ち上がる。 え…、左足は? 「あの…左足も……」 「あ?おまえ両足捻ったのか?!」 「す、すいません…」 恥ずかしくて、うつむいたまま謝る。 「ったく、しょーがねーな。」 アゲハさんはそう言って笑った。