霧斗くんの分のジュースも注ぐ。

「ありがと、持ってくから置いといて」

と優真くんに言われてかかさず聞く。


「あ、私が持ってってもいいかな?」


優真くんは少し驚いたような顔をして


「別にいいけど、どうした?」


と聞き返してきた。


「ん?なんとなく?」

適当に返しながらコップを持って霧斗くんの所へ行った。


薄暗い部屋に光にあふれる画面が眩しくて

霧斗くんは初めて会った時と同じように

焦点のあっていない目で画面を見つめていた。