「はぁ?あんなケバい女のピザなんて受け取っていうのか!」

今度は海大くんが逆ギレしだす。

「だってしょうがないじゃん。あのおねーさん海大のこと気に入ったみたいだったし。」

「ふざけんなよ!あんなのに気に入られてたまるか!」

海大くんの声がどんどん大きくなる。

「まあまあ、そういうのはどうしようもないじゃない。ピザ冷めちゃうから早く食べよ。」

身の危険を感じた私は海大くんをなだめた。

「分かったよ……」

海大くんはそう呟くと、気を取り直したように、ピザを並べ始めた。