きっと優真くんにも、なにかある。

人には言えないなにかがあるんだ。

たぶん、星雅のみんなに、それはある。


そして私は、またそれと向き合うことになった。



彼は、情報にあふれる画面を眺めていた。

「紹介するよ。幹部の1人の霧斗だ。」

幹部室の奥の部屋にいる霧斗くんは、焦点のあっていない目で私を見た。

見たこともないほど、恐ろしい目だった。