あのヘルメットに、この場所。 これって、偶然なの? それとも、イチくんが…… 「おい!」 後ろから声がかけられる。 「何立ってんだ?顔色悪いぞ。」 ミオくんが顔を覗き込んできた。 「う、うん、大丈夫。」 「送るから」 「え?」 ミオくんの意外な言葉に驚く。 「体調悪そうだから送るっつってんだろ!」 ミオくんは照れているのか、八つ当たりのように怒鳴る。 「あ、ありがとう」 ほんとに優真くんの言う通り、ミオくんが送ってくれてまた驚く。 でもこれで計画通り。 私は少し安心して歩き始めた。