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side 優真
唯望が出て行ったのを確認して、
「ミオを呼んでくれ。」
と輝月に頼む。
ミオが来るまでの約10分間、誰も喋らなかった。
「優真、ほんとに悪かった。」
ミオが戻っきて口にしたのは、謝罪の言葉だった。
「なんで謝るんだ?」
俺は責めるように聞く。
「俺のわがままで、その、女を追い出させて。」
ミオは言いづらそうに答えた。
輝月がさりげなく
「女より、仲間が大切に決まってるだろ。」
と俺に言ってきて、ほんとは唯望を追い出すつもりなんて微塵もないことが、裏切りみたいに感じられた。
輝月とは、やっぱり合わない。
俺のことを分かってんのはやっぱり
「優真、ほんとにあきらめちゃったの?」
歩希だ。
