「まずはミオを連れ戻すか?」

透弥くんが優真くんに聞く。

「いや、それは難しいな…」

…うーん。。。

皆が黙り込む。


・・・。あ、いいこと考えた!

私は背伸びして、優真くんの耳元で作戦を話した。

「分かった。」

優真くんは頷くのを確認して

「もう無理だよ。私、もう帰るから。
ごめんね?迷惑かけて。」

「ちょっ、唯望ちゃん?」

歩希さんが声をかけてきたけど、それも無視して部屋を出た。

わざと、スマホを忘れたまま。