優真くんと手を繋いだまま、輝月くんたちがいた部屋へ連れてかれる。

優真くんは堂々と部屋に入ると大きな声で

「今日から唯望はここに住むから。」

とみんなに宣言した。

「え、もう落としたの?」

歩希さんがスマホをいじりながら聞いてくる。

「そういうのじゃない。部屋が水浸しになったからだ。」

「まさかお前の部屋に泊めるとか言わないよな。」

輝月くんが威嚇するように言ってくる。

しかし優真くんには効果がないようで

「そのつもりだけど。」

と言い切った。

おー、なんかカッコイイ。


「女が住むなんてごめんだね」

突然、静かにソファに座っていた銀髪の男の子が声を上げた。

その声は、信じられないほどの怒りに満ちているのがわかった。