輝月くんにうながされて廊下に出る。

すると輝月くんは廊下の1番奥の立派なドアの部屋を指して

「あそこに優真がいるから、起こしてこい。」

と相変わらず上から目線な命令口調で言うと、さっきの部屋へ戻った。

…あの部屋ですか!!



とりあえず部屋の前まで来たけど、もうあのドアから圧がすごいんですけど。

いや、圧には慣れてるんだけど、ちょっと種類が違うというかなんというか…


30秒悩んだあげく

「行くしかないよね」

と呟いて、ドアをノックする。

「……。」

まあ、起こしてこいって言ってたから、ノックしても返事ないか。

なぜか無駄に緊張しながら、私は立派なドアを開けた。