side 唯望


目が覚めると、見覚えのない部屋にいた。

なぜか裸で布団にくるまってて、とりあえずそのまま記憶をさかのぼる。

えっと…昨日は…

ビールを飲んで、優真くんに愚痴って…

えっと…そのあと……


ダメだ。記憶がない。

しかも私、服着てないし。

まさか…。

え、でも…、いや、大丈夫。

たしかシャワー浴びて、シワになるのやだし、めんどうだったから、裸のままベッドに飛び込んだだけ。

やましいことは何も無かった。


うんそうだったそうだった。



身の潔白を確認して、私はお風呂場に置いたままの服を取りに立ち上がった。