「はぁ?!輝月の情報がまちがってるわけねぇだろ!!」

緑に染めた髪が揺れて、叶汰(かなた)が振り返った。

輝月の情報がまちがうわけがない。だが…

「じゃあなんで唯望はあそこにいたんだ?」

「確かにそうだな…。アイツは駅から反対方向に歩いていて倒れた。時間が時間だし、この住所が間違ってる可能性が高いな。」

輝月が冷静に状況を整理した。

やっぱりな…。

「あ?!輝月の情報が間違ってるってどういうことだ?!」

「分からねぇ。
明日アイツが起きたら聞いてみる。」

「え〜?今から聞きに行けよ。んで戻ってくんな。」

「うるせー、年上キラー」

そう言って俺は総長室へ向かった。