「…25」 唯望は消え入りそうな声で呟いた。 「全然オバサンじゃないじゃん」 「でも、もうアラサーだし」 「だから?」 「だって優真くん、高校生でしょ」 「それがどうした?」 高校生だったら、恋愛対象にはなんねぇの? 「高校生からしたら、25なんてオバサンでしょ」 「そんなことない。」 「あっそ。」 唯望はついに根負けしたのか、諦めたように5個目の缶を手に取った。