イチくん…

イチくん…

どうして…

どう…し…


「ーい!おい!」

「ーっ。な、なに?」

また私はイチくんのことを考えていて

「大丈夫か?別に襲ったりしねーから安心しろ。」

衣蝶くんの言葉が私を現実に引き戻してくれる。

「うん。ありがとっ」

その優しさがくすぐったくて

涙が出そうになった。