「私あんまり見ない。」 カナは夢を見るのが嫌いだった。いつも嫌な夢を見るから…。 「ねえ~私のこと信じられる。」
ユリは真剣でした。 「いつも信じているじゃない。」 カナは笑いました。 「じゃあ話すね。誰にも言ったら駄目だからね。」
ユリは周りを見渡しました。誰もいないことを確認すると話しました。「眠る時、額に五円玉を乗せて、呪文を唱えると…‥。」 「呪文を唱えると…‥。」 カナは早く話しを聞きたくてしょうがありませんでした。
「自分が願っている夢を見れるのよ。」 カナは驚きました。ユリがあまりにも馬鹿げた話しをしたから…。 「またまたユリは‥…。」 しかしユリはまったくカナの言葉を気にしてなかったのです。 「信じる信じないはカナが決めて。」
カナはだんだん腹がたってきました。ユリの突然のわがままに。 カナはそれでも信じるふりをしようと思った。カナはひらめきました。「じゃあ、お互いの夢を交換しようよ。ユリの話しが本当なら、五円玉を交換しようよ。」 「え~夢を交換するの。」