君のところまで走ってみせる

「どうしたのっ?」

柚希が、泣いてる…?

「美月!?な、なんで?」

「一緒に帰ろう。」

私は、柚希に思いきり笑顔をつくって見せた。
でも、

「むり…」

そう答えられた。

「…わかった。じゃあ、ここで聞いて。
柚希が好き。柚希が好きなの!!」

言った。言ったよ。

柚希は、私を見て目を丸くした。

「ごめん、急に…」

柚希は、口を開かない。

「えぇっと…」

なんか変な空気にしてしまった。

「へ、返事は今すぐほしいってわけじゃないから。じゃあ。また、明日。」

この場から離れようとしたとき、
ずっと口を開けなかった柚希が

「俺、お前のこと好きじゃない。」

一言だけ残して帰って行った。

振られた。

これが…失恋っていうのかな。

「…ふっ…ふえっ…」

こんな所で泣いてどうするんだ…


「あれ…美月先輩?」