「”は”じゃねえよ。しりとりだっつってんじゃん。次”の”だから。はい、答えて」

「の……ノー」

あ、バカ正直に答えないで、ノーコメントって言えばよかったかも。

「それって次”お”でいいの?」

「……あーうん」

まだ続くのか、とあたしは本日3回目の溜め息をついた。

「お? ……お前、俺のことどう思う?」

へっ?とまた素っ頓狂な声が出そうになったのを必死でこらえる。

「……う、うーんと……イケメン、だよね」



「ねえ、好きなヤツいないなら、俺のこと好きになってよ」



「ええっ?! な、なに急に!!」

「はい、お前の負けー」

楽しそうに笑いながら、青山はあたしの額にちゅっとキスをした。


……なにこれ、なにこれ、なんなのこれ!!!!

”俺のこと好きになってよ”ってどういう意味?!

なんでそんなこと言うわけ?!

てゆーか、笑った顔なんて初めて見たし!

てゆーか! おでこにキスとか!!


ドキドキし過ぎて、もう色なんか塗れない!



~完~