そんなこんなで高一が終わろうとしていた。私は自分で高校一年生という青春を無駄にしていたということだ。でも、無駄とは考えたくない。だって、それだと、はやとが悪いみたいじゃないか。私はずっと葛藤していた。

「ゆい!今度の補習おわったら語りに行こ?」
「どした?なんかあったの?」
「話したいことがあるの!」
「わかったわかった」
私は誘われて、あんなと一緒に補習の後に遊び?に行くことになった。だいたいこういう時のあんなは彼氏のことで悩んでいることが多い。あんなの彼氏話を聞くと私ははやとのことを言ってしまいそうになる。だめ。言ってはいけない。後々、面倒事になってしまう気がする。でも言って楽になりたいと思っている自分もいる。これは本当に。

「はい、これで補習を終わります」
「「ありがとうございましたー」」
「終わったー!」
「疲れたね」
「よし、行くか!」
「え…もう?」
「ゆいは体力ないなー」
「いやいや、あんなは補習の時ずっと寝てたでしょ」
「あれ、バレてる」
補習が終わって笑いながら、いつものスーパーのお食事スペースに向かって行った。
「ゆっくり話せるとこ、ここしかないとか、どんだけ田舎なんだよ。ここ。」
「それな…」
「あら、疲れきってますよ。ゆいさん?」
「坂キツくなかったの?」
「もう慣れた」
「ふぇ?」
体力がない私はここに来る途中の坂を上るので、疲れきっていた。そして思っていた通り、彼氏話が始まった。