運命だけを信じてる


席に戻り、星崎課長からのメモをデスクマットの下に挟むと、マグカップを片手に逢瀬先輩が顔を覗かせた。


「未来プロジェクトは5年に1度開催されるんだ。風通しの良い会社にすることが趣旨で、俺も昔行った。言いたいことをぶちまけろ」


「例えば逢瀬先輩はどのような発言を?」


参考までに聞いてみる。
苦手だな…自分の意見を主張することって結構、エネルギーを使うし、周りに遠慮もしてしまう。


「週休3日!俺はそう主張し続けた…が、未だに実現しねぇ。なにが自由討論だつーの」


「それは仕方ないですよ…」


小牧さんと顔を見合わせる。
逢瀬先輩らしいと言えばらしいけれど。


「せっかく大阪に行くんだ。2人で美味いものを食って、リフレッシュしてくれば良いんだよ」


「ありがとうございます」


そうだよね。就業時間に出張させてもらえるのだ。感謝して行かないとね。


「小牧、後でオススメのたこ焼き屋をメールしとくから。前山を連れてってやれ」


「はい、ありがとうございます」


小牧さんが頷く。
本当に逢瀬先輩は気遣いの人だ。