運命だけを信じてる


多くの女性に愛された男。
しかし小牧さんは結局、誰も愛せなかったのかもしれない。愛されたい側の私には彼の苦しみは計り知れない。共感することも、残念ながらできない。

でも、

「嫌いだったら、付き合うなんて言いませんよ」


それが本音だ。



「…ありがとう。僕のあなたへの気持ちは仕事で返しますね?」


冗談まじりの台詞に、笑って返す。


「私には身体で返してって言ったくせにですか?」


「あなたさえ良ければ身体で返しますよ。ただ、一晩かかるので寝かせてあげられないですけどね」


「…やっぱり仕事でいいです。戻ったら明日の会議資料、コピーをお願いします」


「了解です」



生意気な後輩だ。
さらに私を好きだという物好きな人。
本当に変わってるよね…。