前回のあらすじ。光佳とつかさを襲っていた犯人は
湊川 満空という光佳そっくりの少女に恨みを持つ氷雪使い 星空 雪咲という者だった。
雪咲は光佳の首を絞めてしまい 殺人未遂の域まで入ってしまったが 光佳の寛大な心で 雪咲は光佳に忠誠を誓うことになった。
ただいまはメイド服の調整中…

雪咲は裾にあるリボンを引っ張った

そうすると 制服が ずり落ち 地面に着いた途端粒子になり 体にはメイド服が着られていた

雪咲「凄いです!そういえば制服は…」

ひかり「もう1回リボンを引っ張ると制服になるわ!あとお風呂とかで脱ぎたい時には普通に脱げばいいから!」

雪咲「ひかり様は前世がエジソンですか!?本当にすごいです!」

ひかり「あ…あらあら、ありがとう!」

光佳「ひかりちゃんにこんなスキルがあったとは…尊敬しますわー」

ひかり「ありがとねー」

雪咲「せめて学園に居る時は制服がいいですね…なんか来てると目立ってしまって恥ずかしいです…」

光佳「別に気にしなくていいよ!」

雪咲「お嬢様…ありがとうございます!」

光佳「あ…あちゃー…」

雫「姫、従者を調教する」

光佳「してないから!本当にしてないから!」

天邪鬼「はいはい。もう授業始まるからやるぞー。
星空もいつまでも床に座ってないで席に座れ」

雪咲「つかさ様。席を変わってください」

つかさ「何言ってるんだ?アバズレ」

雪咲「うるさいですね ロリコンが」

光佳「2人とも何争ってるの?…」

天邪鬼「星空…お前の席 隣だろ?白雪の」

雪咲「確かにお嬢様の隣です!ですがこの距離はなんですか!この通路の距離!明らかにつかさ様の方が近いです!」

光佳「そ…そう言われても…」

雪咲「仕方ありません!お嬢様はつかさ様の"婚約者"ですから近いのも当たり前ですよね!」

光佳「え?」

つかさ「…は?」

全員「え?」

雪咲「ふぇ?」

ひかり「光佳ちゃん…時原君…あんた達いつの間に婚約してたの!?」

光佳「してないしてないしてないから!」

つかさ「いつしたんだよ…」

雪咲「だって昨晩 お嬢様はつかさ様に抱か……むむっ!」

光佳「雪咲ちゃん話すのはここまでにしましょーかー?少し廊下でお話しましょうね!」

光佳は雪咲を連れて廊下へ走っていった

天邪鬼「…まぁ光佳なら授業の内容追いつけるから大丈夫か…始めるぞー!」

ー廊下ー
光佳「いつからそれ知ってたの!?」

雪咲「確か雪柱投げたあとに監視してて…存在隠していましたから…それでだんだんいい方向に進んでいたので…恋人かと…」

光佳「こここ恋人なわけないでしょう!?もう!」

雪咲「でもお嬢様がつかさ様と話してる時好感度が85%まで上がってますが…」

光佳「そっそれは気の所為よ!数値の間違いだ」

雪咲「そうなのでしょうか…」

光佳「そうだよ!うん!そうだよ!」

雪咲「分かりました、兎に角 お嬢様とつかさ様は婚約者ではないのですね!」

光佳「ええそうよ!友達だから!マブダチ!」

雪咲「なるほど!だからあんなに仲がいいんですね!」

光佳「ええ!じゃあ戻るわよ!」

ー月組ー
光佳「お待たせしましたーっ!」

天邪鬼「随分早く終わったな。ほれ、今二次関数だ」

光佳「あ、はーい」

天邪鬼「ふふーん…白雪!この難問を解いてみろ!」

ひかり「先生!そこまだ習ってない放物線のとこだよ!?中三で習う内容なのに…」

天邪鬼「解けたら白雪は天才だ」

つかさ「…光佳、解けるのか」

光佳「つかさ君は溶けるの?」

つかさ「まぁな」

光佳「私も一応は解けるよ。でも…黒板って手が汚くなるからやだ!ということで 無断魔法でーす!」

光佳は指の先に魔法陣を作り 書くように空中に文字を書いた

天邪鬼「おいおい…雛野みたいなことすんなし…」

光佳「出来たよー!」

天邪鬼「ちっ!なんでここは天才が多すぎるんだ!おまけになんだよ白雪と時原双子は!理系も文系も
トップだし…学園長はどういう選抜したんだぁぁっ!」

ー学園長室ー
椿「おやおや〜天邪鬼先生が暴れている…ごめんねっ!」


ー放課後 女子寮 光佳の部屋ー
光佳「ぼけーーーー…」

雪咲「………」

光佳「……ねぇ雪咲ちゃん」

雪咲「なんでしょうか。お嬢様」

光佳「なんでこの部屋にいんの?」

雪咲「雫様から従者は主の部屋に常に居るようにと……言われたのですが…違いましたか?」

光佳「ち…違うのかな?なんて言うんだろ…生活監視されてるようで…怖い」

雪咲「もっ申し訳ございません!唯一に退室します!」

光佳「あーー!そういう意味じゃないから!えーとね…雪咲ちゃんが…つまらないかもしれないって…
私人に迷惑かけたくないんだ…雪咲ちゃんもしかしたら内心でめんどくさがってるかもって…思っちゃうから…」

雪咲「そんなことありません!私はお嬢様の為ならどんなことでも致します!」

光佳「雪咲ちゃんって優しいね!」

雪咲「お…お嬢様…」(可愛い…)

光佳「あれ?どしたの?雪咲ちゃん」

雪咲「お嬢様…私のことを…呼び捨てでお呼びください」

光佳「ええっ!?なんで!」

雪咲「主が従者をちゃん付けなど許してはならないこと!だからお願い致します!」

光佳「わ…私同年代を呼び捨てしたことないんだよねー…え…えーと…雪咲?」

雪咲「はい!お嬢様!」(光佳お嬢様…寛大な心を持つ私の主様…このお方なら信じれる…どこまでも…ついて行きます。お嬢様)

光佳「…あっ!雪咲!そいえば美味しいお菓子があるんだ!一緒に食べよ!」

雪咲「ありがとうございます‪…お嬢様!あ、お茶を用意しますね!」

光佳「……」(雪咲…いい子じゃん。それにしても湊川 満空…聞いたことあるんだよね…誰だっけ…)

雪咲「お嬢様!出来ました!」

光佳「せっかくだからこうしましょうか」パチン

指鳴らしをすると周りが野原へと変化し 柔らかな風がなびいた

雪咲「素敵な野原ですね」

光佳「ここはスイスの野原だよ!お気に入りなんだー!」

雪咲「スイス…始めてきました!」

光佳「そうなんだ!スイスの名物もおいしーよー!」

雪咲「そうなんですね!」

ー数時間後ー
光佳「それでさー!つかさ君とひかりちゃんがねー!」

雪咲「ふふっ。つかさ様とひかり様って強い競争心があるんですね!」(お嬢様との会話…なんて幸せなの…お嬢様は私に笑顔で話しかけてくれる…お嬢様は天使だ……同い年なのに…私に舞い降りてきてくれた銀髪の天使…)

光佳「雪咲ー?雪咲ー?聞いてる〜?」

雪咲「…ふわぁっ!?すみません!少しぼーっとしてしまって…」

光佳「眠くなってきた?」

雪咲「申し訳ございません…少し寝させてもらいます…」

光佳「雪咲。ん」

光佳は膝に手をポンポン叩き 合図をしていた

雪咲「…失礼します。お嬢様」(…お嬢様のいい香り…何の匂いだろ…薔薇の匂い?…分からないけど…落ち着く…ずっと…この時間が続いてくれればいいのに…)

ーまたまた数時間後ー
雪咲「ふぁ…しまった!もう夜…野生動物が出てきてしまったら大変!…お嬢様!お嬢様!起きてください!………完璧に熟睡ですね…スイスから日本に帰るなんて無理なこと…どうすれば…そうだ。確か天邪鬼先生が言ってた…体が触れることで相手の能力を少しだけ使うことが出来ると……お嬢様…失礼します」

雪咲は光佳の手を握り 光佳の部屋をイメージした
そうすると景色が部屋に戻り 暗い部屋になった

雪咲「す…少ししか使えないのにこの有り余る魔力…お嬢様の能力は魔法……一体どうなっているのでしょうか…」

光佳「っ…あれ?雪咲?…あ、ごめんね!私ったら寝ちゃってて!」

雪咲「いいえ、お嬢様は何も悪くはありませんよ」

光佳「でもよく戻れたね!」

雪咲「お嬢様の魔法を私にも使えるようやっていたのです」

光佳「おー!天邪鬼先生が言ってたこと出来るんだ!凄いね!」

雪咲「ありがとうございます」

光佳「雪咲ももう寝た方がいいよ!おやすみ!」

雪咲「おやすみなさいませ。お嬢様」

雪咲は扉を開け 一礼したあと部屋を出た

光佳「……上手くごまかせた……」

光佳は目に手を触れさせ 薄いモノを取った
そうすると赤い目に黄金に光るハートの輪が浮かんでいた

光佳「カラコンでいつまで誤魔化せるか…なんで私だけ制御石作った時からこんな目になってるんだろ…」