ー翌日 月組ー
ひかり「おはよう光佳ちゃん!あっ!髪留めがリボンだ!」

雫「可愛さ100%です。それにそのリボンは…」

つかさ「なんだよ」

雫「いいえ…クスクス」

光佳「ありがとう!あ………」

響輝「おはよう!光佳!」

光佳「おはよう!響輝君!ねぇつかさ君!」

全員「つかさ君!?」

光佳「ん…?どうしたの?」

ひかり「小僧とか言ってた光佳ちゃんがいきなりつかさ君…だなんて…なにか悪いことでも…」

光佳「ないから!本当に無いから!」

ひかり「へー」

光佳「あ、つかさ君昨日の傷…大丈夫?」

つかさ「あぁ、一晩で治った。光佳もありがとうな。止血もしてくれて」

全員「光佳ぁっ!?」

光佳「今度は何ー!」

雫「時原が光佳を呼び捨てするとは…予想外です」

光佳「あはは…これにはいろんな事情が…」

天邪鬼「さてさていきなり登場天邪鬼さんだ」

響輝「天邪鬼先生どうやって入ったの!?」

天邪鬼「さっき無音状態でドアを蹴って入った

光佳「気づかなかった…」

詩音「凄いのー…ねぇ雫ちゃん」

雫「そうですね。天邪鬼先生の身体能力は一般人間の15倍。もう人間ではないですね」

天邪鬼「宇野宮ー…人間じゃないとは失礼だな」

雫「すみません」

天邪鬼「今日いつも来る時間より早いのは理由がある。実はな。今から能力の強さを図る。その時にSが出たものにはこの制御石を付けてもらう。これは私の制御石。これがあれば85%力が軽減される」

全員(ということは先生は約75倍の身体能力を持っていたのか…)

天邪鬼「このクラスは多すぎるからな。だから鑑定眼の能力者を呼んできた!」

春彩「源 春彩でーす!よろしくぅ」

光佳(ギャル…)

ひかり(先生?生徒…?)

春彩「天邪鬼〜こいつらを測ればいいんだよねー」

天邪鬼「あぁ、頼む」

春彩「うーん…ちょっと座席表貸して?」

天邪鬼「あぁ」

春彩「えーとな。つかさ、響輝、ひかり、雫、詩音、大地、こころ、玲奈、光佳…この9人は絶対に制御石だね〜」その他は暴走がない限り安全だよ〜」

天邪鬼「ありがとな。春彩先生」

全員(先生かよ…)

春彩「全然平気ー!」

光佳「天邪鬼先生!春彩先生!制御石ってどーやって作るんですかー!」

春彩「制御石はね〜自分の力を結晶体にすることなんだ〜。光佳…だっけ?試しにやってみなよ〜、あでもやる時は外でな〜」

天邪鬼「はいお前ら外に行くぞ!」

ー校庭ー
春彩「はい!光佳!全部の力を放出する感じでやってみて!」

光佳「はいっ!えーと…放出する感じ…」

ひかり「なんか圧が…出てきた…押しつぶされそう…」

天邪鬼「ふふ…すげえ力だ…これが…魔力というもんなのかねぇ」

春彩「こんなの久しぶりだぁ…天邪鬼〜」

光佳(い…今どのぐらい出てるんだろう…まだ余裕あるし…もう85%出しちゃおう!)

天邪鬼「ぐっ!……光佳!もういい!固めろ!」

響輝「いたたたた!骨が潰れるっ!」

つかさ「うぅっ……立てねえ…」

光佳(なんかやばいことになってるよね…よし…凝縮!)

とてつもない力は1個の宝石となり 地面に落ちた

春彩「ふぅ…凄いねー!光佳の能力値!あれが全開の時の光佳の力の波動かー!浴びたら死んじゃうわー」

雫「危機一髪……白雪 光佳…絶対敵に回しては行けない人物…」

詩音「痛かったなのー…」

響輝「光佳ー…大丈夫?すごい疲れてそうな顔してるけど…」

光佳「ふぇ?……体がフラフラして死にそう…」

ひかり「光佳ちゃーん!」

雫「姫…」

詩音「光佳っちが大変なのー!」

響輝「光佳は女子達に任せるとして…つかさ。一緒にやらないか?」

つかさ「……勝手にしろ」

天邪鬼「またあんなの来たら死ぬわな…」

春彩「その時は天邪鬼を盾にするわ!」

天邪鬼「やめろっつーの」

2人「終わった」

春彩「はや…」

天邪鬼「やり方覚えたらしいな」

つかさ「これが制御石か…」(さっき見た光佳の制御石…凝縮する前は直径1kmは行ってるな…あれが光佳の力だと言うのか…)

その後6人全員制御石を完成させた

天邪鬼「お前ら、もしこれを壊したら力が全部元に戻る。特に光佳。あれほどの力を戻したら体が絶対に持たない。必ず壊すなよ」

光佳「はいっ!」

天邪鬼「光佳だけじゃない。他の8人もだ。能力は甘くないからな」

つかさ「じゃあなんで開花させたんだ」

春彩「それは椿学園長に聞いたらー?」

光佳「聞いても言ってくれなさそう…」

天邪鬼「まぁ学園長は頑固だからなぁ〜まぁ制御石作り終わったところで戻るぞ〜」

ー月組ー
光佳「…………」

つかさ「…………」

ひかり「ねぇ光佳ちゃん…なんで時原君に髪の毛やってもらってるの?」

光佳「私リボン結ぶの苦手なの!だからやってもらってる…ってわけ」

雫「私がやりますのに…」

つかさ「別にいい。暇つぶしになるしな」

詩音「時原 髪の毛結ぶの上手なのー!」

響輝「つかさはいつも椿姉さんの髪の毛を結ってたからね〜」

光佳「え?なんで?」

響輝「わかんないけどつかさが上手だからかな?」

つかさ「……」

光佳「確かにつかさ君上手だよね!手櫛なのに綺麗に整ってるし!」

つかさ「ありがとな」

ひかり「時原君元気無くない?大丈夫?」

つかさ「大丈夫。気の所為だ」

ひかり「そう…」

つかさ「光佳、出来たぞ」

光佳「ありがと!」

天邪鬼「おい!待て!星空雪咲!」

光佳「ん?」

全員「?」

雪咲「会いたかったわよ…湊川さん!」

黒髪で青眼の少女は黒板を蹴り 光佳の目の前に立ち
光佳の首を強く締めた

光佳「あぁっ……」

雪咲「久しぶりね!2年振りかしら!」

つかさ「お前何してんだ!離せ!」

ひかり「離れなさいよ!」

クラスのほとんどの人が雪咲を離そうとしたが なかなか離れない

光佳「みんな少し離れて…おりやぁっ!」

天邪鬼「白雪!」

光佳は窓を開き 雪咲と共に校庭へ身を投げた

響輝「光佳!」

つかさ「光佳!」

ひかり「見て!大丈夫だよ!」

ー校庭ー
雪咲「死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ死んじまえ!」

光佳「あなた…さっき湊川さんとか言ってたわね…私は白雪 光佳よ!…勘違いしてる!」

雪咲「嘘をつけ!こんなにそっくりなのにどうして間違える必要がある!」

光佳(話を聞く耳はないか…なら少し傷がつくけど…)

光佳は自分の下に赤い魔法陣を出し 上空に向かって炎の竜巻を作った

光佳(火傷ぐらいしてくれれば嬉しいけど…)

雪咲「へぇ…能力者か…残念私も能力者なのよ!」

光佳「雪…氷!?」

雪咲「この雪柱で刺さったらどうなるかしらねぇ?
さぁ!くたばれ!湊川さん!」

光佳(あの時のナイフみたいなのと同じ!解けない氷!)

光佳は左に避けなんとか回避出来た

雪咲「チッ…フローズンインクリース!」

ひかり「インクリース…増殖…光佳ちゃん避けて!
増えちゃうわよ!」

光佳「OK!」(炎よ!全ての氷を包みなさい!)

つかさ「光佳!」

光佳「つかさ君!来ちゃダメ!」

つかさ「次に引っかかることはねえよ!」

つかさは近くにある木の棒で 落ちてくる氷河を
壊し走った

光佳「魔法出す前にあっさり攻略されちゃった…よし、雪咲ちゃん。少しごめんね!」

光佳は複数の魔法陣を用意し そこから鎖を出した

雪咲「なっ!」

光佳「確か…星空 雪咲ちゃん…だよね」

雪咲「っ………」

つかさ「……」

雪咲「いった……そうよ」

光佳「別に怒ったりしない。だから何で私に攻撃を仕掛けてきたのか言って?」

雪咲「………少なくともあなたが湊川さんじゃないことはわかった…から言う」

つかさ(殺されそうになったのに許すのか…どれほど心が広いんだか…)

ー月組ー
雪咲「…私は去年までは普通の小学校にいました。
まぁ当たり前ですが…私は小五の時に湊川さんの強欲に付き合わされました。逆らったら家族をぶっ潰すなど…脅迫もたくさんされて…湊川さんは大企業の令嬢…逆らったらどうなるかと…まぁ…色々あったわけです…やがてエスカレートしてきて ついに私の大切な妹にまで手を出してきました…湊川さんと妹は大事になるほど暴れて…妹は今病院で意識不明のまま…妹がああなったのは湊川さんのせい…湊川さんに復讐するために私は日本中を探した…この頭脳を使って…そしてたまたまこの学園を横切った時に白雪さんを見かけたわけです。その時に体の中からとても強い殺意が出てきて…つい何も考えぬままこの学園に急に転入して…昨晩その人を刺したのは私です…」

光佳「…そうなんだ。あとさ…大企業なら本部に行けば住所ぐらい分かるんじゃないの?」

雪咲「……それもありましたね…」

ひかり「でも殺意が強い程似てるんだ…どんな人なんだろう…」

雪咲「写真があります…見せましょうか?」

雪咲はポケットから一枚の写真を出し、全員に見せた

響輝「わっ!光佳そっくり!」

大地「ほんとだ」

光佳「大地くんやっと出てこれたわね…」

ひかり「似てないのは…前髪の形…だけかな?」

雪咲「そうですね…前髪を見れば落ちつきます…」

光佳「そういえばさっき雪咲ちゃん氷操ってたよね!?私の炎を遮るなんて凄いよ!」

雪咲「そっそうなんですか?…」

大地「光佳ちゃんの炎は1080℃普通触れたら体少し溶けるんだけど 光佳ちゃんは加減して120℃ぐらいにしたんだよ」

雪咲「熱をコントロール出来るのですか!?」

光佳「うーんとね…力を抑えればいけるもんだよ」

雪咲「凄いです!あれほどの魔法を操れるなんて…はっ、それよりも私は殺人未遂を犯しました…それなのに白雪さんは許してくれた…でも私の罪悪感は残るままです!白雪さん!何か殺人未遂に比例する代償を与えさせてください!」

光佳(べ…別に本気で何もしなくていいんだけど…
こうなったら止められないやつかな…)「え…えーと…どしよ…みんな…」

雫「なら姫に忠誠を誓えばいいです」

光佳「え?」

雫「弱き者は強き者に従えです」

雪咲「なるほど!さすが雫様!」

雫「姫のことなら任せて…」

詩音「雪咲ちゃん可愛いからメイドがいいのー!」

雪咲「めっめっメイド!?こんな私が…」

天邪鬼「メイドかー…ふむ…似合いそうだ!」

雪咲「へっ!?」

雫「早速…」

詩音「採寸なのー!」

ひかり「あ!時原君!あとで時間止めて!すぐ着せたいから!」

つかさ「はぁ?」

光佳「つかさ君お願い!私も気になるの!」

つかさ「ったくしょうがねえな。」

ー数時間(時空間)ー
ひかり「出来た!時原君動かして!」

つかさ「ほらよ」パチン

雪咲「わぁっ!…こ…これは…」

ひかり「私が開発した 制服とメイド服をいつでも交代出来るようにした スイッチ型 制服orメイド服よ!」

雪咲「凄いです!ひかり様!」

ひかり「へっへーん!」

雪咲「それに…いつ脱がしました!?」

ひかり「時原君が時間止めてくれてる間にいろいろとね〜」

雪咲「つかさ様見たのですか!?」

つかさ「興味無いから見てない」

雪咲「あったら見てるんですね!?」

光佳「雪咲ちゃん!メイド服になってみて!」

雪咲「え…えーと…どうやるのですか?」

ひかり「そこにあるリボンを解けばいいのよ」

雪咲「は…はいっ!」