ー英華学園 第1学年 廊下ー
女子生徒達「おはよう!」

光佳「おはようございまーす!らんらんらー…あ、るんるんるーん!か!」

男子生徒A「おい見ろよ 銀髪だぜ。珍しいよな!」

男子生徒B「人身売買したら一体いくらするんだかな!あははっ!」

光佳「んー?私は人身売買なんかされないよ!」

男子生徒達「げっ!地獄耳!」

光佳「ん?地獄耳?そこまで聴力は良くないんだけど…」(それにしても ここどこだろ…自分のクラスが分からないや…案内用紙ティッシュの代わりにしちゃったし…)

?「どうしたの?」

光佳「ん?あ、自分のクラスに迷っちゃって…1年月組はどこですか!?」

?「1年月組は私のクラスなんだ!。よかったら一緒に行かない?」

光佳「あ、お願いします!」

?「私は 雛野 ひかり。よろしくね!」

光佳「私は白雪 光佳!よろしくね!」

ひかり「白雪光佳…とても素敵な名前だね!!」

光佳「ありがとう!」

ひかり「何故か光佳ちゃんの家族の人みんなとても面白そうな感じがする!」

光佳「うーんとね…普通の家庭…かなぁ?」

ひかり「?」

光佳「んー…ごほんっ。おはようございます。お父様、お母様……って感じかなっ!そういうとみんな笑うんだ!」

ひかり「ははっ!面白いね!」

光佳「いつもネタを考えてるからね!」

ひかり「家族思いだね!…光佳ちゃんは!」

光佳「えへへ…ありがとう!」

ひかり「私も光佳ちゃんみたいな元気な子になりたいなぁ…」

光佳「ひかりちゃんも元気じゃん!」

ひかり「私…そういうのが直ぐに思いつかなくて…もー!私も光佳ちゃんみたいな柔らかい頭脳が欲しい!」

光佳「欲しいものがあったらやればいいじゃん!
努力に不可能はないってね!」

ひかり「そうだね…光佳ちゃんは凄いよ!きっと光佳ちゃんが大統領などになったら日本は安心だね!」

光佳「そんなー!大袈裟だよー!」

ひかり「ううん、光佳ちゃん程の強い心を持ってるなら…」

光佳「私は負けないもん!悪口とか言われても別に泣いたりとかしないしね!らららら〜!」

ひかり「光佳ちゃん!そっちは!」

光佳はグルグルと体を回しながら 右へ進んでいき 階段で足を滑らせて 後ろへ倒れていった

ひかり「きゃぁっ!………光佳ちゃん?」

ひかりがチラリと見てみると 光佳は黒髪の腕によって事故が防がれていた

ひかり「あ…あなたは…」

光佳「んーーーっ!…あれ?痛くない…わっ!なんか浮いてる!ひぇぇぇぇっ!」

?「何馬鹿なことやってんだ。この銀髪」

光佳「ばっ…馬鹿なことはしてたけどその口調はやめて欲しいわね!」

ひかり「光佳ちゃん!その人は…!」

光佳「へ?何が?」

ひかり「光佳ちゃん知らないの?時原つかさ君だよ!」

光佳「なんか入学式にいた人?ごめんね!なんも覚えてないや!」

つかさ「この学園にIQゴキブリ以下の大バカ銀髪が居たとはな」

光佳「IQがゴキブリ以下ってどういうことよ!私をあの汚いGと一緒にしないでくれる!?」

つかさ「俺に向かって命令とはいい度胸だなまな板」

光佳「まっまな板ですってえっ!?これでもCはあるのよ!目が悪いんじゃないの!?クソガキ!」

ひかり「み…光佳ちゃんっ!そこまでにした方がいい……よ……」

光佳「少しグーパンしたいわ…」

ひかり「光佳ちゃん抑えてー!」

つかさ「…はぁ……どこで教育を間違えたんだか……」

ひかり「つかさ君!光佳ちゃんは悪気はないの!」

つかさ「雛野は悪くない。悪いのは常識知らずのそこにいるやつだ」

光佳「ジョーシキぐらいは知ってるわよ!」

つかさ「バカは常識知ってるんだな」

光佳「なっ…私は好きで馬鹿なことやってるわけじゃないんだから!」

つかさ「あっそ。なら次の試験で順位が発表される。その時にトップ3になってたら俺が謝っても構わない」

光佳「言ったわね?本当の約束よ!?」

つかさ「あぁ」

光佳「本当だからね!」

つかさ「そのつもりだ」

つかさは 光佳の横を去っていき 廊下の奥へ消えていった

ひかり「み…光佳ちゃん!大丈夫なの!?あのつかさ君だよ!毎回学年首席を取る人に勝つなんて…」

光佳「ひかりちゃん…私はね…勉学も得意なのよ!」

ひかり「そうなの!?…」

光佳「まぁそんなことより月組に行こ!らんらんら〜んっ!」

ひかり「光佳ちゃん待って!月組には…」

光佳「ん?何か言ったー?」

ひかり「う…ううん…なんでもないよ、…」

ー月組ー
光佳「な…な…な…そんなバナナー!」

つかさ「うるさいな白雪」

ひかり「だから月組にはつかさ君がいると…言いたかったんだけど…」

光佳「ちっくしょー!なんでいるのよあんのムカつく小僧!」

つかさ「こ…小僧…」

?「ははっひかり〜面白い女の子を友達にしたね」

ひかり「響輝君!おはよう!」

響輝「おはよう。君は…」

光佳「ほ…ほへ…白雪…光佳でひゅ…」(何この人めっちゃかっこいいー!あいつと同じ黒髪だけど顔が優しそう!わぁ…響輝さんかぁ…見蕩れちゃう…)

響輝「光佳か!可愛い名前してるね」

光佳「そっそんなぁっ!響輝さんに言われる程じゃないですよーっ!」

ひかり「光佳ちゃん顔が赤いよ?」

光佳「えっ!?いやっ!そういう訳じゃっ!」

響輝「ん?」

つかさ「響輝。そいつにはあまり関わらない方がいい」

光佳「あんだと小僧ー!」

響輝「なんで?無視するなんて酷いと思うけど…」

つかさ「お前本当女子に絡む癖治せよ」

響輝「そんなに絡んでないよ。絡んでるのはひかりか光佳だけだよ?」

光佳(よっ呼び捨て〜…響輝君が呼び捨て…心が癒される〜)

ひかり「響輝君もつかさ君と仲良くしてね!双子なのにー!」

光佳「え?」

ひかり「光佳ちゃん?…知らなかったの?」

光佳「ひ…響輝君…あなた…このクソガキ小僧と双子なの?」

響輝「うん!そうだよ!俺は兄でつかさは弟だよ!」

光佳「でも小僧は響輝君のこと呼び捨てで…」

響輝「つかさは何故か俺の事兄だって認めてないとかね〜」

光佳「響輝君がお兄ちゃんなんて…羨ましいのにこいつはぁーっ!」

響輝「つかさ!僕のことをお兄さんと呼んでもいいんだよ!?」

響輝は強くつかさの手を握り ワクワクしてそうな顔でいた

キィィィン…

つかさ「やめろって!離せ!」

光佳「いっ!」

つかさが振り払った手は光佳の頭に直撃し、光佳は後ろへ倒れそうになった

つかさ「なっ!」

響輝「光佳!」

ひかり「光佳ちゃん!」

つかさ「白雪!」

つかさが右手で光佳の手を握り 左手で光佳の背中を支え 起こした

光佳「……え?」

全員「っ…………」

つかさ「? …何唖然してるんだ…」

光佳「今どうやったの?…いきなり私が起き上がってるし…」

つかさ「…俺は普通に白雪を起こして……」

2人「な……」

光佳「離して!」

つかさは一瞬で両手を離し 光佳は後ろへ転倒した

ひかり「最初と同じ状態になっちゃったね…」

光佳「いたたた…いきなり離さないでよ!」

つかさ「白雪が離せって言ったんだろうが!」

ひかり「二人共落ち着いてー…」

響輝「大丈夫?光佳」

光佳「うん。なんとか」

ひかり「それにしても…つかさ君…何か可笑しくない?」

つかさ「どういうことだ。雛野」

ひかり「なんだろう…さっき変な音が鳴った時から…空気がガラって変わったような…」

つかさ「…雛野が言うのならそうなのかもしれないな。学園長に聞くぞ」

ひかり「うん…」

響輝「僕も行くよ!」

光佳「気になるから私も行く!」

ー学園長室ー
つかさ「失礼します」

3人「失礼します」

つかさ「さっきのはなんだ!姉貴!」

?「あら…ここでは私を姉貴ではなく…学園長と呼んでくれないかしら?」

響輝「椿姉ちゃん!」

椿「あら〜響輝!最近ここに来てくれないから寂しかったのよ〜?」

光佳「まさか学園長って双子兄弟のお姉さん!?」

椿「そうよ。っぁっ!」

光佳「っ!?」

椿「珍しいわ!銀髪だなんて…ハーフ?」

光佳「えっ!?ハーフじゃないですけど…生まれつきの髪の毛で遺伝じゃなく偶然出来たものだって…」

椿「そうなのね…髪の毛数本くれないかしら!?あとあなたの名前は?あとそこの茶髪三つ編みの名前も教えて!」

光佳「し…白雪光佳です」

ひかり「雛野 ひかり…茶髪三つ編み…」

つかさ「姉貴…学園長の名が廃るような発言やめろよな…それに話がズレてる。さっきの擬音とおかしなことが起きた。何が起きている」

椿「つかさ…みんな…ここはみんな推薦で入ってるわ…それはなぜだと思う?」

ひかり「推薦…特別なもの?」

響輝「特別なもの…なんだろう…」

椿「その通り…君たちには特別なものがある。それは特別な能力適正値だ」

光佳「能力…適正値?」

椿「私は日本の大研究"希少能力者増加計画(インクリースプラン)"に参加している。この学園は能力者になれそうな者達を育てるために作られた学園。普通の者は入ることを許されない」

ひかり「じゃあ…あの時の擬音って…」

椿「察知の通り 能力を開花させるための音よ。あれを聞いたら能力は強制的に開花させられる。でも外に出しても外のほとんどの人は適正じゃないから能力は出ないわ。恐らくさっきつかさが言ってたおかしなことはつかさの能力ってことよ」

つかさ「なんか厨二病みたいな話になってるな…」

椿「自分で能力を判断するのは無理だからこの神の水晶と呼ばれている物を触れば何の能力を持ってるか分かるわ。触ってみる?」

光佳「触ってみたい!」

椿「ちょっと待ってね…あ、これこれ。これに触って」

光佳は右手を水晶の表面に触れさせると 水晶は光り、読めない言葉を発して行った

水晶「○×=・°○>:|*☆#」

椿「へぇ…」

光佳「学園長!何言ってるか分かるんですか!?」

椿「ええ分かるわ。ちゃんと言語も研究し終わってるから。えーとね。光佳ちゃんの能力は…魔法…あらあら〜珍しいものきたじゃない〜!」

光佳「ま…魔法!?」

椿「凄いわね!みんなの夢 魔法よ!良かったわね!」

光佳「じゃあ私魔法使い!きゃぁっ!嬉しすぎて…
小さい頃の夢が叶えられたなんて!嬉しい!」

椿「じゃあひかりちゃんね」

ひかり「は…はい!」

椿「ふむふむ…念動力……これも凄いわね!超能力者よ!」

ひかり「ちょ…超能力者…マフィアとか倒すのかな…」

響輝「次俺なー!」

椿「響輝はー…無効化…無効化ってやばくね?うひょひょ。響輝悪いことはしないようにねー」

響輝「はーい!」

つかさ「……めんどくさ」

椿「つかさはねー…うわ、女子のパンツを取る能力だって!」

つかさ「はぁっ!?」

光佳「うそぉっ!?」

つかさ「そんなのおかしいに決まってるじゃねえか!」

椿「ごめん嘘wwwwwwはいはい、時を操るらしいわ」

ひかり「時を操れるなら辻褄が合うね!」

光佳「時間止めて下着ぬすまないでよ!」

つかさ「誰が盗むかよ!」