雨色のてるてるぼーず

「僕は…何様だよって思うかもしれませんが僕はその後輩達にちゃんと何に対して怒ってたか伝えなきゃいけないと思います」






「んー何度もそれは考えたが…また部活に誘ったとしても結局ただ部員数が足りないから集めてると思われそうでなぁ…」






「それならそう伝えてもいいじゃないですか！だけど先輩はその後輩達にちゃんと成長して欲しかったんですよね！？その事ちゃんと伝えないといつまでも誤解は解けないまま後悔しますよ！」







僕がそう伝えると中本先輩は目を見開いてその後ふっと笑った。






「そーだな。2週間後の試合でもう引退だしそれまでに伝えないとな。ありがとう。お前のおかげでなにか変われそうだわ」







「いや、自分で言っときながら自分の中にも響くものがあったんで！お互いよかったっすね！」