雨色のてるてるぼーず

その笑顔を見た瞬間。




まるで稲妻が走ったように、私の心を刺激した。





あぁ、私やっぱりこの人が好きだ。





会うのは2回目だけど改めてそう思った。





「ちょ、ちょっと待った!つまり、つまりだ。この子がその陽が言ってた子なのか!?」





野球少年が私たちの間に入るようにして竹中くんの方を向きながらそう聞く。





「そう。」





竹中くんはその野球少年にそう一言言って私の方を向いた。





「あ、栗田さん。あの…これから時間とかありますか?もし良ければお茶でもしませんか?」





竹中くんに会えただけでも嬉しいのにお茶に誘ってもらえて私はもう踊り出してしまいそうになる。





そして笑顔で






「はい。喜んで!」






と答えた。