雨色のてるてるぼーず

「次の方〜どーぞー!」




20分並んだ末やっと入れたカードゲームの館は想像通り男子がたくさんおり、その男子を狙ってきた女子もたくさんいた。




よし、この時間を頑張って乗り切ろう、そう心に決め案内された席に座った。



だけど両隣は男子。桃はイケメン二人に挟まれてうれしそうだが私にとっては苦痛でしかない。



「今から行うゲームは──────────」




緊張のあまりルールなど頭に入らずカードを持ったままぼーっとしてしまった。




「ねぇ、君聞いてる?もう一度説明しよっか?」




親切そうな男の子はそう声をかけてくれたが緊張と申し訳なさでふるふると首を横に振った。




「では、はじめます。まず僕からね。」




よくわからないままゲームがスタートしていく。




しかし、幸いルールがわかりやすかったので見ていくうちに流れをつかむことができた。