果報者

「...........何してるん..........?」


「...............!!」





恐る恐る声を掛ける。



大きな物音がしたのも
夢だと思っていたのも違った。



振り返ったその顔は



まるで見てはいけないものを
見てしまったかのように目を見開き



かと思えば一瞬にして
動揺からか目が泳ぎ



時が止まる感覚に陥った。







「...........何でいるん?」






質問に答えるわけでもなく



何かを発するわけでもなく



ただ立ち尽くし何かを考えるその表情に




遠い記憶が蘇る。







お互いが黙り込み
時計の音だけが響く部屋。






「.........なぁ「ごめんなさい......!」」


「え................」