果報者

未だに彼女の携帯の中に
このアプリがあるかは分からない。



もしかしたら
とうの昔に消してしまっているかもしれない。




それでも少しの期待にかけて
現段階で分かっている予定を入れていった。




予定だけでなく、
いつ放送の番組に出るとか、
いつにコンサートがあるとか、



帰宅時間は何時頃になるとか
分かる範囲で全てを打ち込んだ。



そうすることで
少しでも彼女との距離が縮んだ気がして



彼女に忘れられない気がして


彼女からの連絡を待ち続けた。






そしてその日は
思いがけず突然やってきた。