果報者

今、冷静になって考えれば
そんなはずもなく有り得るはずもないのに



まこがおる。
まこがこの花を置いたんや。



そう思ってしまった俺は






「まこ.......?


まこなん.......!?」





「まこ!!


いるん!?まこ!!!」





場所も時間も忘れて
夢中で叫んでた。



孤独な空間に響く俺の声。


来た道を走って戻り再びあの場所に立つ。


見渡してみても広がるのは
相変わらず静かな景色で



聞こえるのは自分の切れた息の音だけ。




気のせいや。




あれはただ、
どっかから飛んできたのが挟まっただけ。



そう気付くまで時間はかからんかった。



冷静になると笑えてきて



取り乱した自分があまりにも面白くて



不憫で


惨めで



ひどく冷めた顔をしてたと思う。



それでも1本だけのクラスペディアは
どうしても捨てられなくて



家に持って帰った。