果報者

探すと言っても
できることは限られていて



むしろ出来ることは
ほとんどなくて



それに気付いた俺も斗も圭太も
肩を落とした。






「勢いで探す言うたけど何する?」




そんな話をするだけの日々。



個人の仕事も忙しくなり
遅く家に帰る日々。



家で待つのもままならない。



もしかしたら俺がいない時にって
思ったりもするけど



家に入った時の空気はいつまでも冷たくて
突然消えた彼女の余韻は
とっくに消えていた。